シーケンスソフトの基礎操作 I

(※ 注意: この授業は2001年に実施したもの)





▼Macintosh 「Performer」編

▼Windows「XG works」編



▼1.「Performer」の主なウィンドウの紹介



今後主に使用するのは、以下の3つのウィンドウである。
又、これらのウィンドウは、Performerに限らず、全てのシーケンスソフトに備わっているものだ。
  1. コントロールパネル・ウィンドウ
  2. トラック・ウィンドウ
  3. イベントリスト・ウィンドウ

●1-1 コントロールパネル・ウィンドウ

MIDIメッセージのデータの録音・再生のコントロールや、テンポの調節、小節の移動、などを操作するウィンドウである。 下の図では、今後、頻繁に使用するであろうボタンに関して紹介しておいた。


●1-2 トラック・ウィンドウ

実際の音楽制作上の要となるウィンドウである。ここでは「Track」の設定や、 MIDIメッセージのデータの入力具合を俯瞰して把握することができる。「Track」は 自由に追加・削除できる。同一MIDIチャンネル上に、複数のMIDIトラックを設けることも可能だ。 下の図では、特に重要な部分に関して紹介しておいた。


●1-3 イベントリスト・ウィンドウ

MIDI Trackごとに、入力されたMIDIメッセージを直接見ることができるウィンドウである。 MIDIメッセージをクリアーに理解する上で、 最も重要なウィンドウであると 私は思っている。




▼3. 「ノートオン」をリアルタイム入力する方法
実際に鍵盤を弾くことで「ノートオン」を入力する方法



●準備段階 1
録音中のガイドになるよう、メトロノームが鳴るように設定



以下のウィンドウが出てくるので、ここでメトロノームの鳴り方を設定する。



●準備段階 2
  1. メトロノームクリックボタンを押し、黄色く点灯させ、メトロノームが鳴るようにする。
  2. カウントオフボタンを押し、黄色く点灯させ、録音開始前に2小節分クリックさせるようにする。
  3. 録音選択ボタンを、「SC88pro-1」の所にする。
  4. カウンターを、録音を開始する小節ににセットする。今回は2小節目から開始してみよう。
    (クリックすると入力待機状態になり、入力出来るようになる)
  5.  
※もしMIDI鍵盤上の「MIDI/SELECT」が点灯していたら、ボタンを押してそれを消灯させる。
※MIDI鍵盤を弾き、音が鳴ることを確認する。
この時、SC88proのMIDIチャンネル1を鳴らしているわけだ。
 

●リアルタイム入力の開始
  • 録音ボタンを押す。
    2小節分メトロノームが空打ちされますので、その後で演奏して下さい。

    1. 2 .3 . 4. 2. 2 .3 .4 . (スタート ! )のタイミング。


    演奏が終わったら、ストップボタンを押して下さい。

    演奏が気に入らなければ、
    Editメニュー > Undo Record (一番上)を選ぶと、
    今のリアルタイム入力は、無かったことにすることが出来る。

●入力完了

リアルタイム入力が終わったら、下図のように、
「 MIDIイベント」が示され、
いかにも何かが入力された事が実感できるだろう。

MIDIイベント上をダブルクリックすると、
今、入力した「ノートオン」をイベントリストウィンドウで
確認することが出来る。ぜひ確認して見よう。




▼3. 音色を選んでみる


●音色の選び方




これで 確かに、聞こえてくる音色は変わるだろう。
ただし、この操作で「音色を指定するデータ」を打ち込んでいるのではない。
一時的に、音色を変えているだけである。
つまりこのままでは、後日MIDIデータを再生した際には、恐らく意図しない音色で鳴ってしまうことだろう。
音色を指定するためには、「チャンネルメッセージ > ボイスメッセージ」の
「プログラム・チェンジ」を打ち込まねばならない。(←次週にご期待ください)



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▼4.「XG works」の主なウィンドウの紹介

今後主に使用するのは、以下の3つのウィンドウである。
又、これらのウィンドウは、「XG works」に限らず、全てのシーケンスソフトに備わっているものだ。
  1. プレイコントロール・ウィンドウ
  2. トラックビュー・ウィンドウ
  3. リスト・ウィンドウ

●4-1 プレイコントロール・ウィンドウ

MIDIメッセージのデータの録音・再生のコントロールや、テンポの調節、小節の移動、などを操作するウィンドウである。 下の図では、今後、頻繁に使用するであろう部分について紹介しておいた。


●4-2 トラックビュー・ウィンドウ

実際の音楽制作上の要となるウィンドウである。ここでは「Track」の設定や、 MIDIメッセージのデータの入力具合を俯瞰して把握することができる。同一MIDIチャンネル上に、 複数のMIDIトラックを設けることも可能だ。 下の図では、特に重要な部分に関して紹介しておいた。


●4-3 リスト・ウィンドウ

MIDI Trackごとに、入力されたMIDIメッセージを直接見ることができるウィンドウである。 MIDIメッセージをクリアーに理解する上で、 最も重要なウィンドウであると 私は思っている。リスト・ウィンドウは、トラックビュー・ウィンドウ内のブロックをダブルクリック することで、簡単に表示させる事ができる。


MIDIメッセージの入力は、リスト・ウィンドウ上で、右クリックをするとミニメニューが表示されるので、 その中から「イベントの挿入」を選び、入力することが出来る。

▼5. 「ノートオン」をリアルタイム入力する方法
実際に鍵盤を弾くことで「ノートオン」を入力する方法



●準備段階




準備1
「プレイコントロール・ウィンドウ」内の
「メトロノームボタン」を押し、
メトロノームが鳴るようにする。





準備2
「プレイコントロール・ウィンドウ」内の「location」の
数字部分をダブルクリックし、
入力待ち状態になったら、テンキーを使用して
単純に「2」と入力し、Enterを押す。

これでlocationが、「0002: 1 : 000」になったと思う。
つまり、「2小節目から録音を開始する」という設定である。





準備3
「トラック・ビューウィンドウ」内の
Trk1の「Rec」欄に「Rマーク」を入れ
Trk1に録音すること(ノートオンを入力すること)を指定する。


※もしMIDI鍵盤上の「MIDI/SELECT」が点灯していたら、ボタンを押してそれを消灯させる。
※MIDI鍵盤を弾き、音が鳴ることを確認する。

●リアルタイム入力の開始


まず録音ボタンを押す。



いよいよ、録音スタートです。
プレイボタンを押すと、
2小節分メトロノームが空打ちされますので、その後で演奏して下さい。
1. 2 .3 . 4. 2. 2 .3 .4 . (スタート ! )のタイミング。


当然、演奏が終わったら、ストップボタンを押して下さい。


演奏が気に入らなければ、
編集メニュー > 元に戻す(U)Recordを選ぶと、
今のリアルタイム入力は、無かったことにすることが出来る。


●入力完了

リアルタイム入力が終わったら、下図のように、
「 ブロック」が表示され、
いかにも何かが入力された事が実感できるだろう。

「ブロック」上をダブルクリックすると、
今、入力した「ノートオン」をリストウィンドウで
確認することが出来る。ぜひ確認して見よう。




▼6. 音色を選んでみる


●音色の選び方

「XG works」では、「SC88pro」の音色を直接選ぶ事が出来ない。
そこで、「SC88pro」の音色を管理する為の専用ソフト
「GS Advanced Editor (GSAE)」
を用意した。
「XG works」と「GSAE」を同時に立ち上げて、「GSAE」から、音色を選んでみよう。




▼まずこのような画面が出てきます。




▼大まかな、音色の種類が表示されます。




▼更に、大まかな種類が表示されることもあります。




▼このような画面になって、やっと音色を変えることができます。






▼その他、ドラムの音色セットを変える方法です。




これで確かに、聞こえてくる音色は変わるだろう。
ただし、この操作で「音色を指定するデータ」を打ち込んでいるのではない。
一時的に、音色を変えているだけである。
つまりこのままでは、後日MIDIデータを再生した際には、恐らく意図しない音色で鳴ってしまうことだろう。
音色を指定するためには、「チャンネルメッセージ > ボイスメッセージ」の
「プログラム・チェンジ」を打ち込まねばならない。(←次週にご期待ください)

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