1. スタンダードMIDIファイル (SMF)形式
    2. マスタリング




    1. スタンダードMIDIファイル (SMF)形式

    (※ 注意: この授業は2001年に実施したもの)





    SMFは、異なるシーケンスソフト/単体シーケンサー間で、MIDIファイルの互換性を実現するための ファイルフォーマットのことで、現在発売されているシーケンサーのほとんどが、このSMFに対応している。 つまり、例えばPerformerでMIDIファイルを作成しSMF形式で保存さえすれば、Logic等、他のシーケンスソフト でそのファイルを開くことができる。又、Windows-Macintosh間でもやり取りが可能となる。


    SMF形式には使用目的に応じて3種類のフォーマットが用意されているが、 通常はformat 1を使用するとよい。format 2は使用されることはあまりない。
    • SMF format 0
      すべてのチャンネルを1つのトラックにまとめて保存する。
      (シングルトラック/マルチチャンネルの保存)
      最もシンプルな保存形式で、多少古いSMF対応シーケンサーでも、確実にファイル互換性が得られることから、 市販のSMF MIDIデータ集では、このフォーマットで保存しているものも多い。

    • SMF format 1
      チャンネルごとに、トラック1つを用意して保存する。
      (マルチトラック/マルチチャンネルの保存)
      通常シーケンスソフトを使用している状態と同じように保存される。現在のシーケンサーでは このフォーマットで保存しても、ファイルのやり取りに問題は起こらないだろう。 又、スコアリングソフト(フィナーレ)等へ読み込ませるためには、パート別に楽譜を表示させる為にも、 かならず format 1に すべきである。

    • SMF format 2
      format 1の性質に加え、パターンも記録できるフォーマット。 しかし、対応機器が少ないため、現状ではほとんど使用されていないフォーマット。




    2. マスタリング



    ( 今回の場合は、1曲のみをCDに収めるためあまり必要性を感じないが)

    通常、1枚のCDには複数の曲が収められているものだ。その時、曲ごとに音量(あるいは音圧感)が 異なってしまうと、聞く側に対し一曲ごとにボリューム調整を強いることになり、作品としての価値も 下がってしまう。そこでCDに最終的に収める前に、既に2ch.ステレオにMixDownされた音に対し、 コンプレッサーやリミッターのようなエフェクターをかけ、音量の調整やCD全体のレベルを統一させる 作業がおこなわれる。更にMixDown時に調整しきれなかったEQでの音響補正や、曲間の時間の設定、 Fade in - Fade outの設定などを行い、マスター(グラスマスター)が作成される。

    このような、グラスマスター作成直前での作業を「マスタリング」という。

    現状では「いかに高い音圧でCDを作成するか」という、音圧競争がマスタリングの現場で 繰り広げられている。