(※ 注意: この授業は2001年と2002年に実施したもの)
今回はチャンネルメッセージ > ボイスメッセージの
「ノートオン」
を
リアルタイム入力する実習をしながら、
今後の演習の素材となるMIDIデータを作成する。
●演習課題
MIDIチャンネル1に4つのMIDIトラックを設け、
リアルタイム入力を用い、下の表の要領で、
E ドリアンスケール
による、4つの短いフレーズを作成せよ。
作成したフレーズをクオンタイズ等の
必要な編集作業を行なった後、
Performerの"Repeat"機能を使用し、
下の表で示した回数分リピートさせ、
ループ主体の音楽を制作せよ。
トラック
元のフレーズの長さ
フレーズがスタートする小節
Repeat回数
track-1
2小節のフレーズ
2小節目から
39回
track-2
3小節のフレーズ
4小節目から
23回
track-3
3小節のフレーズ
6小節目から
22回
track-4
4小節のフレーズ
8小節目から
15回
▼出来上がると、トラックウィンドウは、以下のようになる。
▼リピートの作業を終えた後、各ループの後ろの方は、以下のような感じになる。
図のように、track-4からtrack-1へと、順に終わっているようになっていればOKだ。
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出来上がったら、
保存
した後、
次週、音色を指定するデータを入力するので、
どのような音色にするか、色々試して欲しい。
※
Eドリアンスケール (E dorian scale)
E(ミ音)から開始される、以下の構成音による音階のこと。
E - F# - G - A - B - C# - D
つまり、今回作成する短いフレーズは、下図の鍵盤のみを使用すること。(オクターブ上などは勿論OK)
「ドリアンスケールの持つ雰囲気」というものが有る。
それは私の感覚では、「ちょっと冷めてて小粋な感じ」がする。
フレーズを作る前に、まず一度、上に示した全ての構成音を
鍵盤の真中の辺りの音域で押さえて、8音の和音にして響きをよく聞いてみよう
。
その時の雰囲気をよく感じて、それを元に、フレーズを作って欲しい。
又、C#音を効果的に使用することもコツと言えるだろう。
なぜ、スケールの指定をするかというと、、今回作成したフレーズに対し、今後、
「転回」、「移調」、「逆行」、「拡大」、「逆行させ拡大」
のような、音型の操作を施す予定がある為だ。(Performerの機能を使用のこと)
つまり、各Trackのフレーズが、事前に調性的統一感を持っていたほうが、
上に示した音型操作を施した時、その効果も解りやすく、
曲として、不必要に滅茶苦茶にならずにすむだろうと考えた為である。
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